二重窓で快適・省エネ生活
我が家では和室が北西の角にあります。外窓の内側に断熱窓を設置して二重窓にし、断熱・防音効果をもたせることで、いつも快適で静かになりました。冷暖房効率がよくなり、電気代の節約にもなっています。工事は数時間で終わり、施工費用約30万円のうち14万円ほど国の補助金(先進的窓リノベ事業)を使えました。内窓設置だけでなく、ガラス交換、外窓交換も基準を満たせば補助金が出るようです。
眺めはよいが夏暑く冬寒い部屋
自宅は集合住宅の5階で、7畳ほどの和室が北西の角にあります。北と西の方角は、遠くの山まで遮るものが何一つありません。部屋には北と西に開口部があり、西にはベランダもあるものですから、開口部が大きく、眺めはよいのですが、夏は西日が強いためたいへん暑く、冬は寒いうえに、年に数回ですが北西の強風が吹くときには、ものすごい風の音とサッシの下からの隙間風が悩みの種でした。めったにありませんが、風雨が台風並みに強烈な時には、サッシの下から水が吹き上がり、部屋に入り込んでくることもありました。
信頼できる窓メーカー
今回補助金が使えるということもあり急きょ内窓設置の決断をし、窓メーカーの候補として、近所に代理店のあるLIXILとYKK APを選定しました。後から知りましたが、日経アーキテクチュアによりますと、1級建築士が「採用したい」と考える「戸建て住宅用サッシ」の1位がYKK APで2位がLIXILだそうです。YKK APは、ファスナーで有名なYKKの建築用工業製品事業の関連会社で1957年設立、LIXILは、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアが統合し2011年に誕生した会社です。
情報収集と見積もり依頼
内窓を設置したいと思った窓は、ベランダのある西側の189×173 cm(3.3平方メートル)のアルミサッシの掃き出し窓と、北側の123×143 cm(1.8平方メートル)の普通のアルミサッシ窓でした。西の窓からは、直線距離6 Kmの標高1200 mの山まで何も遮るものがなく、春にはもこもこと生い茂る青葉が、秋には赤や黄色に美しく色づいた紅葉が眺められます。北の窓からも、同様に遮るものがほとんどなく、遠くの山々が美しく見えます。このような和室ですが、もともと設置されていた軽い障子戸を頑丈な断熱ガラス窓に替えてみることにしました。
断熱窓製品の予備知識がほとんどなかったものですから両方の代理店から情報を収集し、見積もりをとることにしました。
LIXILの代理店は、ホームページにお問い合わせ欄があり、情報収集のために何度かやり取りしました。
YKK APの代理店とは、全体的印象からより好ましく感じられたため、電話で細かく詳細について伺い、現場で調査を実施してもらうことにしました。
このようにして最終的にYKK APの製品を設置することにしました。YKK APの製品がLIXILの製品より優れているかどうかという定量的比較までは実施できませんでしたが、両社のショールームに足を運び、外観や性能に大きな問題点がないことは確認しました。YKK APの製品に決めたのは、ブランドに対する信頼、販売店の製品説明力や販売意欲、そして何より、国からの最大50%の補助金の期限がいつ終わるかわからないという情報もあり、設置を急いだこともありました。
結局、値引き後の工事費・消費税込み価格30. 4万円に対して、先進的窓リノベ事業に関する国の補助金14. 1万円が適用され、16. 3万円の出費に抑えられました。工事は2時間ほどで完了しました。
窓の仕様と体感性能
西と北、両方向の窓とも内窓を設置することで外窓との間に空気層ができるため断熱性が大きくなります。
それに加え、内窓の窓ガラスが複層になっていて内部に断熱性ガスが封入され、北側の窓は日射エネルギーを室内に通しながら断熱、西側の窓は日射エネルギーをカットしつつ断熱効果のある仕様になっている上に、さらにフレームが熱を伝えにくい樹脂製なのでより断熱効果が大きくなっています。
外観は、もともと設置されていた障子調であるため畳の和室の部屋に調和します。障子を張り替える手間もなくなり、その点でも大変助かります。
いつも快適で静か、電気代も節約
施工後あまり時間が経っていませんので、台風のような暴風雨は経験していませんが、強い北西の風が吹きつけるような日でも、内窓を閉めると大変静かで快適です。 先進的窓リノベ事業の補助金につきましては、2024年度も実施するようです。物価高・低金利で貯蓄の目減りをひしひしと感じますが、補助金を利用して節約・省エネ・快適生活に取り組まれることをお勧めいたします。内窓設置だけでなく、ガラス交換、外窓交換も基準を満たせば補助金が出るようです。
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