すべての照明をLEDに交換

ちょうど一年前、2022年12月27日に家の照明をすべてLED照明に交換しました。それまでは、例えば寝室は調光が可能な白熱電球照明で、60Wの電球を4個使用するなど、たいへん効率の悪い照明も使用していました。照明器具の外観が美しかったこともあり、なかなか蛍光灯にも交換できないで30年近く使用してきました。

自宅は3LDKしかないのですが、台所や流しの上、風呂、トイレなども含め照明をすべてLED照明に交換すると相当の金額になるので、近所の大型電気店4店に情報収集を兼ねて見積もりを取りに出かけることにしました。照明器具メーカーは、製品の性能および信頼性の観点から、ほぼパナソニックに決めていました。高価になる可能性があり、安い製品に比べて価格は2倍近くするようですが、性能と耐久性に優れるので、2倍以上の期間にわたり快適に使用でき、結局は安くつくと判断したからです。

壁スイッチから交換しなければならなかったので、照明器具取り付けまで一切を業者に実施してもらうことにし、見積もりを取ることにしました。パナソニックの製品は、メーカー指定価格で値引きがないものが多く、そのため見積価格は店による差はあまりありません。見積もりを依頼する店の候補は4店ありましたが発注する店はすぐに決めることができました。日本で売上ナンバーワンの量販店の担当者は、照明に関する知識が欠如していると思われたため即候補から外し、残り3社のうち2社も商品説明に難がありました。1社は展示品の横に照明の演色性の数値を掲示してあり、担当者の知識も優れていると判断し、この店に発注することにしました。

明るさ・色・演色性が大切

演色性という言葉は、むずかしいように聞こえるかも知れませんが、一言で言えば「照明光が太陽光にどれだけ近いかを数値化したもの」と言ってよいと思います。やはり太陽光で見た場合の色が基準になりますから、照明光のスペクトル（波長の構成）が太陽光のスペクトルと異なると、その照明の下で見た物体の色が不自然に感じられることがあります。子供の頃、店で色を見て買った服が家に持って帰るとかなり違う色に見え、なんだか変だなあ、と何度も子供心に思ったことを思い出します。

私は以前、仕事上必要があり色彩工学の専門書を苦労して熟読し、色彩についてかなり勉強していました。しかしながら、そのような難しい本を読まなくても、物体の色が光の波長により変化することを教えてもらえば納得できると思います。

照明交換の効果

照明を交換し、電気代が節約できた上に大変快適になりました。

例えば寝室にはパルック LEDシーリングライトHH-CG0837A（スタンダードシリーズ・高演色タイプ、8畳まで）を設置しましたが、明るさは以前の照明の2倍以上明るく感じますし、演色性は平均演色評価数Ra93（昼光色、電球色の両方）で自然な色に見え、色温度と明るさを細かく調光できます。色温度は、ここでは昼間の光と、日の出・日の入り時の光の色の間の変化と考えることができます。昼の白い光は色温度が高く、日の出・日の入り時の赤い光は、色温度が低いと表現されます。平均演色評価数については、パナソニックのウェブサイトに詳しい説明がありますが、とりあえずここでは「一般的に平均演色評価数Raが80以上あれば、色彩の見え方を実用的に満足させるものだといわれます」という記述が参考になります。しかも最大消費電力は以前の白熱電球：240 W　→　高演色LED照明：33.1 Wと1/7以下に減りました。光源寿命は40000時間と、1日10時間使用したとしても4000日（11年）もちます。

製品固有の便利機能としまして、朝・昼・晩と時刻に合わせて色温度や明るさが自動で切り替わり眠りやすくする機能や、タイマーで点灯したり消灯したりする機能などがありますが、私自身はこうした機能は使用しません。お気に入りの機能としましては、好みの色温度と明るさ（普段のあかり）に調整するとそれを記憶でき、いつでも再現でき、しかも白い色（昼の光）と暖かい色（夕方の光）などとをワンタッチで切り替えられることです。

書斎兼寝室としても使用している6畳の部屋には、12畳まで対応できる大光量の照明を設置し、電気スタンドなどの補助照明を使用しなくても細かい作業も快適にできるようにしています。

部屋が明るく快適になり電気代も節約

すべての部屋の照明を高演色LED照明に取り替えて一年になります。費用は16万円ほどかかりましたが、いつも明るく快適で、色も自然に見え、しかも電気代を節約できています。面倒な電球交換なども10年は不要で、電球や蛍光灯管の購入・交換が不要なため、費用と時間の節約になっています。大変満足しています。